2001年4月以降に発売された化粧品は、全成分を表記することが義務付けられました。
これは、全成分を表記することで、万一肌に合わないなどのトラブルが生じたときに、専門医などがその成分表示を参考に適切な処置を講じやすくするためや、消費者が購入する際の情報として役立つようにというのが、その主旨です。
また、キャリーオーバー成分といって、原料そのものに含まれる防腐剤などについては表記義務はありません。
全成分表示にともない、成分名が旧来のシステムである「指定成分のみ表記」のケースと表記名が変わっているものもあります。
例えば代表的なカチオン活性剤である塩化セチルトリメチルアンモニウムはセトリモニウムクロドリに、殺菌剤として有名な塩化ベンザルコニウムはベンザルコニウムクロドリといった具合です。
[成分表示名称] | [成分名] | [INCIコード] | [解説] |
アセチルシステイン | N-アセチルーL-システイン | ASETYL CYSTEIN | L-システインと同様の還元剤だが、酸化した場合の生成物も水溶性のため、L-システインに比べ安定性に優れる。 |
アルギニン | L-アルギニン | ARGININE | アルギニンはアミノ酸の一種だがアルカリ性が強く(アミノ酸中、最も高い)、他のアルカリ剤に比べ安定性が高い。また、損傷毛の引っ張り強度の向上や刺激性の緩和等の効果が期待できる。安全性の高さから化粧品で使用できるアルカリ剤としてアルギニンの使用は年々増えつつある。 |
アルキル(C-12-14)ジアミノエチルグリシンHCI | 塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液 | 防腐剤・殺菌剤。タンパク質共存下でも効果が落ちないのが特徴。 | |
アロエベラ液汁末 | アロエ液汁末(2) | ALOE BARBADENSISGEL | アロエベラの葉肉内側部分の透明ゲル組織から採れるエキス。本質は多糖類。保湿効果に優れ、化粧品に多用される。家庭栽培のアロエを肌に使用する場合は葉外側の緑の部分を避け、果肉部分だけを使用するほうがよい。 |
イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD | イソステアロイル加水分解コラーゲン・アミノメチルプロパンジオール塩 | AMPD-ISOSTEAROYLHYDROLYZED COLLAGEN | コラーゲンP.P.Tとイソステアリン酸の縮合物。皮膚・毛髪に対して保護作用、膨潤作用、柔軟作用がある。また起泡性・洗浄作用もあり、脱脂力が少ないため、シャンプーやコンディショナーに配合される。 |
エタノールアミン | モノエタノールアミン | ETHANORAMINE | パーマ1剤やヘアダイ1剤の主要アルカリ剤。 |
エチドロン酸 | ヒドロキシエタンジホスホン酸 | ETIDRONIC ACID | キレート剤(金属封鎖剤)。エデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩)と同じように、水の中の金属を取り囲み不活性化する。過酸化水素の安定剤としても使用。 |
オリーブオイル油 | オリブ油 | OLIVE(OLEAEUROPAEA)OIL | 食用としても化粧品用としてもポピュラーなオイルオレイン酸のトリグリセリドが主成分。 |
オレイルアルコール | オレイルアルコール | OLEYL ALCOHOL | ひまわりや牛脂から採れる高級アルコール。液体のオイルで乳化性や、顔料分散性に優れている。 |
オレスー50 | ポリオキシエチレンオレイルエーテル | OLETH-50 | ノニオン(非イオン)活性剤の一種で、クリームやトリートメントの乳化剤に利用される。 |
カタラーゼ | CATALASE | 毛髪中の残留過酸化水素を分解する、液体酵素剤。人の肝臓にも含まれている。 | |
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド | 塩化O-[2ーヒドロキシー3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解グアーガム | グアーガムは、インド地方で採れるマメ科植物グアーの実から採れる水溶性の天然多糖類。増粘性が高くグアーガムをカチオン化したグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、シャンプー・コンディショナー等に配合され、毛髪のコンディショニング性を向上させる。 | |
グリセリン | 濃グリセリン | GLYCERIN | 湿潤剤として化粧品に多く利用される原料。 |
グリチルリチン酸2K | グリチルリチン酸ジカリウム | DIPOTASSIUM GLYCYRRHIZATE | 「カルベノキソロン二ナトリウム」甘草誘導体で最も利用される。炎症防止剤として、某歯磨き粉のCMで認知度が高くなった。 |
グリチルレチン酸ステアリル | グリチルレチン酸ステアリル | STEARYL GLYCYRRHETINATE | 「カルベノキソロン二ナトリウム」甘草誘導体でカルベノキソロンと並び効果が高く、これが水溶液に利用されb、グリチルレチン酸ステアリルはクリーム等の油溶性製剤に利用される。 |
グルタミン酸 | L-グルタミン酸 | GLUTAMIC ACID | サトウキビから採れる最も有名な酸性アミノ酸。中和剤、pH調整剤として利用される。パーマ剤等に配合され、損傷防止効果がある。 |
コカミドプロピルベタイン | ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液 | COCAMIDOPROPIYL BETAINE | マイルドな感触になる、シャンプー用の両面界面活性剤。 |
ココアミンオキシド | ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド液 | COCAMINE OXIDE | 「アミンオキサイド」と呼ばれ、軽い泡が特徴のシャンプー用基剤。「ジヒドロキシエチルラウラミンオキシド」と同等。 |
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